NINA ファームウェア1.4
世界初のモーター駆動式コントローラーを採用した12ボイス・アナログ・ポリフォニック・シンセサイザー Melbourne Instruments NINA の最新ファームウェア1.4が公開されました。要望の多かった MORPH のモジュレーションや、スコープ、ウェーブテーブル・ビジュアライザーなどの新機能が追加され、機能性が向上しています。
モジュレーション・マトリクスのデスティネーションに「MORPH」を追加
MORPH がモジュレーション・マトリクスのデスティネーションとして追加されました。MORPH をモジュレーションのデスティネーションとして選択するには、MOD メニューに入り、MORPH ノブを回します。
DATA ノブで EG2 LEVEL、または MOPRH をデスティネーションとして選択できます。
アフタータッチやエクスプレッションなどのモジュレーション・ソースを MORPH のモジュレーションに使用し、MIDI コントローラーのキーボードやパッドなどを使用してダイナミックなサウンドを作成しましょう。
スコープと波形表示
NINA の新しいスコープと波形表示により、ADSR エンベロープの調整や他のパラメーターの変更の影響を、より明確に視覚的に確認することができます。
スコープ・モードはディスプレイ下のボタンで表示を切り替えます。
- SCOPE OSC はオシロスコープを有効にします。
- SCOPE XY は XY (ゴニオメーター) モードを有効にします。
ウェーブテーブル・ビジュアライザー (SHAPE ボタンを押すと表示されます) は、NINA で使用可能なウェーブテーブルを視覚的に表示し、目的のウェーブテーブルをより簡単に素早く見つけることができます。
その他の新機能
- LAYERメニューにOCTAVE OFFSET オプションを追加。選択したレイヤーのノートを選択可能なオクターブ数だけオフセットします。
- EG1 と EG2 VCA メニューでエンベロープの LEVEL を設定できるようになりました。
- MORPH の値をパッチに保存して呼び出せるようになりました。
バグの修正
- MIDI CC 経由でオートメーションをかける際の、MIDI ノートのタイミングのばらつきを改善。
- LFO のTempo Sync ON 時のレート選択を修正。
- LFO 2 の Slew が正しくスケーリングされず、LFO 1 と一致しなかった問題を修正。
- モジュレーションのアマウントを負の範囲に設定した際の LFO のレートが誤って速くなるバグを修正。
- ウェーブテーブル・ファイルをインポートする際のエラー処理を改善。
- 複雑なモジュレーションを実行した際のオシレーターのチューニングの安定性を改善。
- サスティンペダルによるノートスティールのアルゴリズムを修正。
- NINA を長時間起動したままにしておくとスローダウンすることがあった問題を修正。
- リバーブのステレオパンのバグを修正。
NINA
世界初「モーター駆動式コントローラー」を搭載した12ボイス・アナログ・ポリフォニック・シンセサイザー