Rossum Electro-Music

Linnaeus

サポート情報

最新ファームウェア

Linnaeus の最新ファームウェアは Rossum Electro-Music の Web サイトからダウンロードできます。

製品ページの「Downloads」をクリックしてください。ファームウェアは WAV 形式の音声ファイルです。ブラウザから直接音声を再生しても、ZIP ファイルをダウンロードの上解凍し、WAV ファイルをオーディオ・ソフトウェア再生してもアップデート可能です。アップデート方法はクイック・スタート・ガイドをご覧ください。

Linnaeus クイック・スタート・ガイド

基本的な機能

FILTER FREQ

20Hz〜20kHz を超える範囲でフィルターのイニシャル・カットオフ・フリーケンシーをコントロールします。

FREQUENCY CONTROL INPUTS

1V / Oct のキャリブレーションとアッテネート可能なエクスポネンシャル CV 入力。

FILTER Q (RESONANCE)

フィルターのレゾナンスを 0dB から 60dB 以上に設定します。

Q CONTROL INPUTS

6dB / V にキャリブレートされたレゾナンス CV 入力と、アッテネート可能な CV 入力。

FILTER RESPONSE/Q COMP

フィルター・チャンネルのイニシャル・レスポンス特性を選択します。レスポンスは、ローパス(12dB / oct および 6dB / oct)、バンドパス、ハイパス(12dB / oct および 6dB / oct)、ノッチ、ローシェルビングおよびハイシェルビングの間を連続的に変化します。Response Enable ボタンを使用しそれぞれ2つのチャンネルごとに独立して選択可能です。

RESPONSE ENABLE ボタンが両方ともオフの場合、コントロールは現在の Q のレベル補正の量を設定します。

RESPONSE CV

アッテネート可能な CV 入力は、2 つのチャネルのそれぞれに対して個別に有効にできます。 Response CV Enable ボタンは、各チャンネルのコントロールの極性を選択する事もできます。

MOD INDEX(LINEAR MOD INDEX VCA)

内部モジュレーション・オシレーターと外部リニア CV 入力がフィルター・フリーケンシーに影響する強さを設定します。モジュレーション・インデックスは 0〜8x の値に設定できます。

INDEX CV (MODULATION INDEX CONTROL INPUT)

モジュレーション・インデックスをコントロールする、アッテネート可能な CV 入力。

EXT LIN CV

フィルターのフリーケンシーをリニアコントロールするための、内部モジュレーション・オシレーターの出力に追加されるフルレベル CV 入力。

MODULATION OSCILLATOR WAVE

内部モジュレーション・オシレーターの出力波形を選択します。オフからサイン波、三角波、ノコギリ波、矩形波まで連続的に変化します。

MOD OSC FREQ

モジュレーション・オシレーターのフリーケンシーを 20Hz〜20kHz の範囲でコントロールします。

FREQ CV (MOD OSC FREQUENCY CV INPUT)

モジュレーション・オシレーターのフリーケンシーをコントロールする、アッテネート可能なエクスポネンシャル CV 入力。最大範囲はオクターブあたり +/- 1 ボルトです。

TRACK

押すとモジュレーション・オシレーター・トラッキングが有効になり LED が点灯します。使用するとモジュレーション・オシレーターはフィルターのインデックス・フリーケンシーを正確に追跡します。長押し、またはダブルクリックすると「Pingモード」機能が有効になり LED が点滅します。ダブルクリックすると Ping モードのオンとオフが切り替わります。

INPUTS & OUTPUTS

ステレオ DC カップリング入力と出力です。最大レベルは 20Vp / p です。L 入力は R 入力にノーマライズされます。

ヒント:Linnaeusはステレオ信号または2つの独立したモノラル信号を処理できます。2つのチャンネルはフィルターのカットオフ/レゾナンス・フリーケンシーを共有しますが、フィルター・レスポンス特性は各チャンネルで個別にコントロールできます。

基本的な使用方法

フィルター設定の基本

  1. 入力に倍音豊かでリッチなオーディオ信号をパッチします。モノラル信号を使用している場合、L入力に接続するとR入力にもノーマライズされます。これにより同じオーディオ信号を使用しながら2つのチャンネルで異なるレスポンス特性を選択し、実験的な音作りをする事ができます。
  2. 両方の LED が緑色になるまで RESPONSE CV ノブの上にある RESPONSE CV ENABLE ボタンを押します。これにより両方のチャンネルの正極性 CV レスポンス・コントロールがオンになります。
  3. 両方の LED が赤色になるまで RESPONSE ノブの上にある RESPONSE ENABLE ボタンを押します。これにより RESPONSE ノブで両方のチャンネルのレスポンス特性を選択できます。
  4. モジュレーション・オシレーターの WAVE ノブをオフに設定します。
  5. RESPONSE ノブを反時計回りに完全に回して 12dB / oct ローパスを選択します。
  6. FILTER FREQUENCY ノブを調整しサウンドを確認して下さい。
  7. FREQUENCY ノブを調整しながら FILTER Q ノブを調整しサウンドを確認して下さい。
  8. RESPONSE / Q COMP ノブを使用して異なるレスポンス特性を選択し、前の2つの手順を繰り返します。
  9. ステレオまたはモノラル(ノーマライズ)入力へオーディオ信号を入力しながら、RESPONSE / Q COMP ノブを回してレスポンス特性を選択します。次に R の Response Enableボタンを押して関連する LED をオフにし、別のレスポンス特性を選択します。この新しいレスポンスは L 入力に適用され、R 入力は最初に選択されたレスポンスに割り当てられたままになります。FREQUENCY と Q を調整しながらサウンドを確認して下さい。

モジュレーションの基本

  1. Response CV、1V / Oct、Freq CV、Q CV、および/または 6dB / V 入力の一部またはすべてに外部モジュールから CV をパッチします。アッテヌバーターを調整しながらサウンドを確認して下さい。
  2. レスポンスをモジュレーションしながら CHANNEL RESPONSE CV ENABLE ボタンを押して、正のモジュレーション(緑色の LED)、負のモジュレーション(赤色の LED)、モジュレーション無し(LED オフ)を切り替えます。さまざまな組み合わせのサウンドを確認して下さい。

スルーゼロ・リニア・フリーケンシー・モジュレーション

リニアFMパッチには無数の可能性がありますが、ここでは基本的なアプローチを紹介します。

  1. 低周波(〜1Hz)のノコギリ波を入力にパッチします。
  2. キンキンと高いサウンドになるまで FILTER Q をかなり高くします。
  3. 12 dB のローパス・レスポンスを選択し、柔らかなサウンドになるように FILTER FREQUENCY ノブを設定します。
  4. MOD INDEX ノブを上げて心地よい音(通常はフィルターのレゾナンス・フリーケンシーより5オクターブまたは1オクターブ高い音)になるように MOD OSCILLATOR FREQ ノブを慎重に調整します。
  5. MOD INDEX ノブを調整し、サウンドが変化する範囲を確認して下さい。
  6. まだオンになっていない場合は MOD OSCILLATOR TRACK をオンにし、FILTER FREQUENCY ノブを調整します。サウンドはリンギングのピッチが変化しても一定のままのはずです。
  7. 同じ設定で異なるオーディオ入力信号と Q 設定を試して、サウンドを確認して下さい。

スルーゼロ・リニア・フリーケンシー・モジュレーションのモジュレーション

  1. CV を INDEX CV および/または MOD OSC FREQ CV 入力にパッチします。アッテネーターを調整しながらサウンドを確認して下さい。
  2. CV(オーディオ・レンジに至るまで)を EXT LIN CV 入力にパッチします。これは MOD OSCILLATOR 出力に追加されます。(この場合、MOD OSCILLATOR がオフに設定されていない限り、唯一のモジュレーションになります。)さまざまなパラメーターを調整しながらサウンドを確認して下さい。

ヒント:この方法は通常のファームウェアの場合に有効です。

2019年10月作成

※本クイック・スタート・ガイドは英語版「Linn_manual_090119.pdf」の「4. Basic Functionality」および「5. Make Some Noise!」を翻訳し、一部テキストに加筆修正を加えたものです。