TEO-5 / TEO-5 Module

OS アップデート

最新 OS

TEO-5 の最新 OS は Oberheim Web サイトのサポートページからダウンロードできます。

TEO-5 OS 更新履歴

ポリチェイン OS アップデート(バージョン 1.2.0.15)

TEO-5 がさらなる進化を遂げました。無料の OS アップデートにより、サウンドデザインやパフォーマンスに新たな選択肢が加わり、TEO-5 はこれまで以上に多彩な演奏を可能にします。

Poly Chain

「ポリチェイン」機能により、2台の TEO-5 をリンクして、完全に統合された10ボイスのシンセサイザーとして使用できるようになりました。これにより、ボイス・スティールを気にせず、より分厚く複雑なコードを演奏できます。フロントパネル上のすべてのコントロールは2台の TEO-5 間でミラーリングされ、まるで1台のシンセサイザーのようにシームレスな操作が可能です。

Arp Modes

アルペジエーターには、リズムとメロディのアイデアを刺激する10種類の新しいプレイモードが追加されました。「Spiral」や「Leapfrog」といったモードでは、予想外の音楽的展開を生み出し、生き生きとしたフレーズを作り出します。

Whiplash

「Whiplash」は新しいタイミングモードです。押さえているノート数に関係なくアルペジエーターの各サイクルの長さを一定に保ちます。その結果、ノートが密集したり分散しながら、楽曲全体の小節の長さと同期し、リズミカルな緊張感と解放感を生み出します。

Violet Noise

「バイオレット・ノイズ」は高音域を強調し低音域を抑えたノイズタイプで、滑らかで煌びやかなテクスチャから、空気感のあるパーカッシブなレイヤーまで、サウンドデザインの新たな可能性が広がります。

TEO-5 OS アップデート

TEO-5 の OS は MIDI 経由でアップデートする事ができます。MIDI System Exclusive(SysEx)メッセージを開いて送信できる DAW、MIDI ユーティリティなどのアプリケーションが必要です。MIDI-OX(Windows)と SysEx Librarian(Mac OSX)はシェアウェアの MIDI ユーティリティで、Oberheim シンセサイザーのアップデートに使用できます。また SysEx ファイルをコンピューターから TEO-5 へ送信するには USB ケーブル(一般的な USB プリンター用ケーブルと同じ Type A - Type B のコネクタ)または MIDI インターフェースが必要です。

MIDI-OX または SysEx Librarian を使用して TEO-5 をアップデートする手順は下記の通りです。

  1. TEO-5 にインストールされている OS のバージョンを確認する。
  2. TEO-5 を MIDI System Exclusive(SysEx)メッセージが受信できるように設定する
  3. MIDI-OX を使用して Windows から OS をアップデートする
  4. SysEx Librarian を使用して Mac OSX から OSをアップデートする。
  5. オシレーターとフィルターをキャリブレーションする

1. TEO-5 にインストールされている OS のバージョンを確認する。

TEO-5 の Global ボタンを押します。現在インストールされているバージョンが画面左上に表示されます。OS が最新バージョンの場合はアップデートの必要はありません。

2. TEO-5 を MIDI System Exclusive(SysEx)メッセージが受信できるように設定する

  1. TEO-5 の「Global」ボタンを押します。
  2. 「Global」メニューから「MIDI Sysex Cable」を選択します。
  3. OS のアップデートに USB を使用する場合は「USB」を選択して下さい。MIDI インターフェースを使用する場合は「MIDI」を選択して下さい。
  4. もう一度「Global」ボタンを押して「Global」メニューを終了して下さい。

USB ケーブルまたは MIDI インターフェースを使用してコンピューターを TEO-5 に接続します。

TEO-5 はクラス・コンプライアントの USB デバイスですので、USB を使用する場合はお使いのコンピュータと通信するためにドライバーをインストールする必要はありません。

MIDI-OX や SysEx Librarian、他の MIDI アプリケーションでは「TEO-5」という名前の MIDI ポートとして表示されます。(Windows XPでは”USB Audio Device”として表示されます。)

MIDI インターフェースを使用する場合は、コンピューターの MIDI 出力を TEO-5 の MIDI 入力に接続します。インターフェースの種類により、MIDI ケーブルも必要になる場合があります。

ほとんどの MIDI インターフェース、または MIDI インターフェースを備えたオーディオインターフェースは動作します。しかし Digidesign / Avid 社製インターフェースと Native Instruments Maschine はアップデートのための SysEx を正しく送信しないかもしれないという報告があります。M-Audio UNO は安価で信頼性が高く、シンセサイザーのアップデートを始めとした幅広い用途に使用可能なMIDIインターフェースです。

3. MIDI-OX を使用して Windows から OS をアップデートする

開始する前に TEO-5 以外の他の全てのオーディオ機器、MIDI 機器を取り外し DAW ソフトウェアを終了してください。MIDI-OX をまだインストールしていない場合はダウンロードしてインストールしてください。

  1. MIDI-OXを実行してください。
  2. 「Option」メニューから「Configure Buffers」を選択します。
  3. 「Low Level Output Buffers」の Num と Size を1024に設定します。
  4. 「OK」をクリックしてウィンドウを閉じ、設定を保存します。
  5. 「Option」メニューから「MIDI Devices」を選びます。
  6. ウィンドウの左下でインストゥルメントが接続されている MIDI ポートを選択します。USB で接続している場合は「TEO-5」(Windows XP の場合は「USB Audio Devices」)を選択してください。MIDI で接続している場合は MIDI インターフェイスを選択してください。選択した MIDI ポートが「Port Mappings」ウィンドウに表示されます。
  7. 「OK」をクリックしてウィンドウを閉じ、設定を保存します。
  8. 「View」メニューから「SysEx」を選択します。
  9. 「Command Window」メニューから「Load File」を選択します。TEO-5 の OS アップデート・ファイルを参照して開きます。
  10. 「Command Window」メニューから「Send SysEx」を選択します。TEO-5 は7セグメントディスプレイと16個のプログラムボタンでSysEx ファイルの転送の進行状況を表示します。アップデートが完了する前後で TAKE 5 の画面に表示される指示に従ってください。ファイル転送が完了すると OS がメモリに書き込まれるときに「DO NOT TURN OFF POWER(電源を切らないでください)」と表示されます。TEO-5 のディスプレイにこのメッセージが表示されている間は電源を切らないでください。
  11. インストールが完了すると画面に「Finished updating.」と表示されます。画面の指示に従い電源スイッチを入れ直して再起動します。「Global」を押すとインストールされた OS のバージョンが画面の左上に表示されます。

重要な注意点

TEO-5にOSアップデートを送信中は、TEO-5の電源を切らないでください。アップデート中、TEO-5はメインディスプレイに「Receiving OS...」と表示し、7セグメントディスプレイに数字の進捗状況を表示し、プログラムボタンのLEDが点灯して、SysExファイルの転送の進捗状況を示します。これが「読み込み段階」です。その後、7セグメントディスプレイに「PrG」と表示され、メインディスプレイには「DO NOT TURN OFF POWER」と表示されます。これがアップデートの「書き込み段階」です。この段階では、絶対に電源を落とさないでください。この段階が終了すると、TAKE 5の7セグメントディスプレイには「rst」と表示され、メインディスプレイにはアップデートが完了したことを示すメッセージが表示されるので、電源を切り、再度オンにすると新しいOSを使用できます。

4. SysEx Librarian を使用して Mac OSX から OS をアップデートする

開始する前に TEO-5 以外の他の全てのオーディオ機器、MIDI 機器を取り外し DAW ソフトウェアを終了してください。SysEx Librarian をまだインストールしていない場合はダウンロードしてインストールしてください。

  1. SysEx Librarian を実行します。
  2. 「Destination」メニューから MIDI インターフェースを選択してください。
  3. Add/+ をクリックしてファイルをファイル・リストに追加するか、開いている SysEx Librarian のウィンドウにファイルをドラッグ & ドロップします。ファイル名がファイル・リストに表示され強調表示されます。
  4. 「Play」をクリックします。TEO-5 は7セグメントディスプレイと16個のプログラムボタンで SysEx ファイルの転送の進行状況を表示します。アップデートが完了する前後で TEO-5 の画面に表示される指示に従ってください。ファイル転送が完了すると OS がメモリに書き込まれるときに「DO NOT TURN OFF POWER(電源を切らないでください)」と表示されます。TEO-5 のディスプレイにこのメッセージが表示されている間は電源を切らないでください。
  5. インストールが完了すると画面に「Finished updating.」と表示されます。画面の指示に従い電源スイッチを入れ直して再起動します。「Global」を押すとインストールされた OS のバージョンが画面の左上に表示されます。

重要な注意点

TEO-5にOSアップデートを送信中は、TEO-5の電源を切らないでください。アップデート中、TEO-5はメインディスプレイに「Receiving OS...」と表示し、7セグメントディスプレイに数字の進捗状況を表示し、プログラムボタンのLEDが点灯して、SysExファイルの転送の進捗状況を示します。これが「読み込み段階」です。その後、7セグメントディスプレイに「PrG」と表示され、メインディスプレイには「DO NOT TURN OFF POWER」と表示されます。これがアップデートの「書き込み段階」です。この段階では、絶対に電源を落とさないでください。この段階が終了すると、TEO-5の7セグメントディスプレイには「rst」と表示され、メインディスプレイにはアップデートが完了したことを示すメッセージが表示されるので、電源を切り、再度オンにすると新しいOSを使用できます。

5. グローバルパラメータをリセットする

OS をアップデートした後は TEO-5 のグローバルパラメータする必要があります。

  1. 「Global」ボタンを押します
  2. 「Select」ノブを使用して「Reset Globals」を選択し「Write」ボタンを押します。
  3. グローバルパラメータをリセットしても良いかを確認するメッセージが表示されるので、もう一度「Write」ボタンを押して実行します。

5. オシレーターとフィルターをキャリブレーションする

OS をアップデートした後は TEO-5 のオシレーターとフィルターをキャリブレーションする必要があります。

  1. 「Global」ボタンを押します
  2. 「Select」ノブを使用して「Cal Voices」を選択し「Write」ボタンを押します。
  3. 自動的にキャリブレーション手順が進行します。キャリブレーション中は電源を切らないで下さい。
  4. キャリブレーションが終了するとフロントパネルのコントロールは通常の状態に戻り、再び TEO-5 を演奏できるようになります。

トラブル・シューティング

ファイル転送が完了する前に進捗インジケーターが停止した場合は、TEO-5 の電源を切り、再び電源を入れて手順をやり直してください。これで解決しない場合はバッファサイズや送信速度を調整します。

Windows の場合は MIDI-OX の 「Low Level Output Buffers」の Num と Size の値を2倍にして SysEx ファイルをもう一度送信してください。数値の進行が進む場合は、設定が正しい方向に進んでいることがわかります。数値の進行がゼロから遠くなる場合は、Num と Size の設定を減らしてみてください。Size 設定を2倍または4倍にすることもできます。正しい組み合わせを見つけるまで「Low Level Output Buffers」を数回調整する必要があります。

Mac OSX の場合は SysEx Librarian のメニューから「Preferences」を選択します。「Transmit Speed」をクリックして速度を下げます。その後「Preferences」ウィンドウを閉じて、ファイルをもう一度送信してみてください。問題が解決しない場合は速度をもっと落としてみてください。

「Status Byte Received in Data」というメッセージが表示されたら、TEO-5 を電源を切り、再び電源を入れて下さい。このエラーは TEO-5 が予期していなかった他の MIDI メッセージが MIDI インターフェースを通して送られたことを意味します。他の全てのオーディオ機器、MIDI 機器を取り外し DAW ソフトウェアを終了してください。このメッセージが引き続き表示される場合はコンピュータを再起動し、MIDI-OX または SysEx Librarian だけを起動して下さい。