ART QUANTIZER

ART QUAD QUANTIZER

ART QUANTIZERは、CVシーケンサーやLFOなど、CVを出力するあらゆるものからARTオシレーターを演奏できる、4チャンネルのCV/GATE to ARTクオンタイザーです。本機は、OCTOPUSと並びARTシリーズにおける2つ目のARTコントローラーの選択肢であり、コンピューターやMIDIを使用せずにARTを演奏するために設計されています。

入力は正電圧、負電圧、正負電圧(バイポーラ)のCV電圧を取り込みます。スケールはメジャー、マイナーとその他5つのモード(ドリアン、リディアン等)を使用可能です。モジュールのセットアップは簡単で、シンプルなメニュー表示と、ナビゲーション用のスイッチ付きノブが1つあります。4番目のチャンネルは、ARTポリフォニック・オシレーター用のコードとポリフォニック・ノートを生成するように設定可能です。


 

Tiptop Audio「ART シリーズ」について

ART は Tiptop Audio が提唱するユーロラック・モジュラーの新しい規格です。その主な目的はユーロラックでポリフォニックをよりシンプルに構築することです。これまでユーロラックでポリフォニック・シンセを組むには、非常に多くのモジュールと煩雑なパッチングが必要でしたが、この新しい ART システムの導入により、このような問題の多くを解消することができます。

ART 信号はノートのオン/オフ、ピッチベンド、ベロシティなどを含むノート情報のデジタル・プロトコルですが、転送速度は MIDI の 40 倍以上で、オシレーターは高精度のチューニングを実現しています。ART 信号は一般に使われている 3.5 mm のパッチ・ケーブルで伝送されるため互換性に優れ、アナログの 1V/Oct のピッチ CV やモジュレーション CV と同様に簡単にパッチングができ、マルチプルやスタック・ケーブルを使った分配が可能です。それに加え、USB-C タイプのプラグを利用したマルチ・チャンネル対応のケーブル、Polytip の発売が予定されています。この Polytip に対応した ART モジュールでは、さらにシンプルなパッチングが可能になります。

このように ART 信号はユーロラック・モジュラーに新しい息吹を吹き込む、とても便利なものですが、これまでの 1V/Oct のピッチやゲートなどのアナログ信号とは全く異なるデジタル信号です。そのため ART システムには、ART 対応のオシレーターとコントローラーが必要になります。最初に発売された ART シリーズの 5 つのモジュールは、ART システムの基本的なコンセプトを体現しています。2 種類の ART コントローラー、ART QUANTIZER と OCTOPUS はその中心的となるモジュールでポリフォニック・シンセの構築を簡素化し、これまでにない精度のピッチでの演奏を可能にします。

製品名V/OCT QUANTIZER
製品種別ユーロラック・モジュラーシンセサイザー
定価43,600 円(税別)
JAN コード4580646113778
8HP
奥行き40mm
消費電流+12V : 38mA
-12V : 4mA