
Overview
概要
FLUXは、ヴァイオリンやボーカルといった古典的な楽器の音楽性と表現力を、新しい音色とポストモダン楽器の柔軟性を与えることによってより豊かにし、それらに現代のテクノロジーのパワーをもたらします。
FLUXは、優れた表現力、革新的なインターフェース設計、最高品質のDAC(デジタル・アナログ・コンバーター)とアナログ回路を備えたプロ仕様のシンセサイザーです。ユニークな非接触キーボードを採用しており、クオンタイズされることなく、シームレスに多くのパラメーターを制御することが可能です。
様々な点で、FLUXはテルミンにインスパイアされており、楽器に触れることなく空中で手を動かすことによって音をコントロールするという特徴的な方法を採用しています。そのため、非常にしなやかかつ柔軟で、美しい演奏を可能にします。
Features
特徴
テルミンが手とアンテナの静電容量カップリングによって動作するのに対して、FLUXは磁気の原理に基づいています。二つのエレクトリック・ボウを両手に持つことで、インターフェースの多極磁気センサーで、ボウの位置と動きが登録されます。演奏者の右手のボウのX座標は音程を制御し、Z座標は音量を制御します。左手のボウのX、Y、Z座標はさまざまなシンセシス・パラメーターを制御します。
磁石には二つの極があるため、FLUXはボウの位置座標だけでなく、角度も検出します。これにより、右手のボウをY軸で反転させることでオクターブが変わり、キーボードをトランスポーズせずとも6オクターブの範囲を持つことができます。トランスポーズを使用すると、サブベースから超音波までの範囲の音域を得ることができます。右手のボウのX軸での左右の傾きは、二つの独立したモジュレーション・パラメーターを制御します。
左手のボウは音色を制御します。左側に配置された音色センサーは6つの極を持ち、正の磁場と負の磁場が独立して存在します。これにより、ボウを反転させることによって制御するパラメーターを変更でき、最大12個の独立した音のパラメーターを制御可能です。音程、音量、右手のボウの二つの角度パラメーターを合わせると、パフォーマンス中に楽器の表面に触れることなく、合計16個の音のコントロールが可能になります。
FLUXのコンセプトをまとめると、音楽的な方法で多数のシンセシス・パラメーターを即座に、かつ直感的に操作するための最も直感的で即効性のある方法であり、ダイナミックな音色の楽曲を生み出すことが可能なのです。さまざまなシンセシス・アルゴリズム(エンジン)は、直接的な音色コントロールに特化したひとつの完全な楽器として設計されています。すべてのエンジンは単一のファームウェアで提供され、どのエンジンも瞬時に起動できます。プリセットを使用すると、エンジンとすべてのパラメーターを含むシンセサイザーの状態全体を保存して呼び出すことができます。
SOMAチームは、学術的な音楽のための現代的な楽器を作成することを目指しFLUXを開発しました。ディストーション、複雑なFM、現実には存在しない、シュルレアリスティックな楽器の物理モデリングなどの多様かつ強力な音響ツールを提供します。
FLUXはモノフォニック、デュオフォニック、ポリフォニックモードで動作します。スタッカートとクオンタイズ・モードも利用可能です。クオンタイズ機能にはビブラートの調整パラメーターがあります。FLUXは安定した、均等で正確にマークされた音程スケールを備えており、これによりテルミンよりも扱いやすく、きれいに音程を合わせることができます。
FLUXのシンセシスはDSPベースです。内蔵の空間系FXを備えています。デジタル・アナログコンバーター (DAC) とアナログ回路は、SOMA社独自の設計よって高品質なものが搭載されています。
DEMO / FLUX
Specifications
製品仕様
- 鍵盤数 : 37
- オクターヴ範囲 : 9
- 最大シンセシス・アルゴリズム数 : 37
- ポリフォニック数 : 1~12 (アルゴリズムによる)
- LINE出力端子 : TS/TRS 6.3 mmジャック (L,Rともに)
- 最大LINE出力電圧 : 18Vpp
- 通常LINE出力信号 : ~5V(ボリューム100%)
- ヘッドフォン出力端子 : TRS 6.3mmジャック
- ヘッドホン抵抗:6 – 64 Ω
- 電源 : +12V 0.4A センタープラス
製品名 | FLUX |
製品種別 | シンセサイザー(キーボード) |
JAN コード | 4580646115048 |
外形寸法 | 幅 : 1000mm 奥行き : 114mm 高さ : 30mm |
重量 | 1.7Kg |
付属品 | ACアダプター、マグネティックボウ、簡易インターフェース・マニュアル |