Overview
製品概要
Josh Smith Flat V(ジョシュ・スミス・フラット・ファイブ)は、Poly Effectsとブルース・ギタリストのJosh Smithが共同で設計した2チャンネル・ドライブ・ペダルです。A、Bの2つのチャンネルを持ち、A / B / A→B / B→A の4つのモードで使うことができます。Flat Vはノブを搭載していない先進的なデザインを採用しており、コントロール・パネルのタッチによりパラメータを変更することで100%のアナログ・シグナルパスをデジタルで制御します。
チャンネルAはシンプルなダイオード・クリップの歪みを作ります。ダイオードにはショットキー、ゲルマニウム、シリコン、LEDの4タイプを搭載、それぞれに異なるゲインやトーンのキャラクターを持っています。4タイプから1つを選択できます。
チャンネルBは真空管アンプの特性を再現するために J-FET のカスケード接続で構成されています。一般的なゲイン、レベル・コントロールに加え、シンセサイザーに搭載されているような2つのレゾナント・フィルターも装備しています。ローパスとハイパスの2タイプのフィルターには、それぞれレゾナンス・コントロールがあり、叫び声やハウリング、さらにはワウのようなクリエイティブなサウンドを作り出すことができます。このゲイン、レベル、ハイパスとローパス・フィルターの4つの音作りのデバイスをまとめたものを「サイド」と呼びます。チャンネルBには完全に独立した同じ機能のサイドが2つあり、この2つのサイドには全く異なるサウンドを作り瞬時の切り替えが可能です。さらに、この2つのサイドをLFOやエンベロープ・フォロワーでモーフィング、ブレンド、クロスフェードすることが可能で、トレモロ、オートワウを始め、他のドライブ・ペダルにはないユニークなサウンドを得ることができます。
自分で作ったオリジナルのパッチ(設定)を最大36個まで保存でき、パネルのタッチかフットスイッチで呼び出すことができます。
Flat Vのほとんどのパラメータがコントロール・パネルに集約されていますが、すべてのパラメータにMIDIのコントロール・チェンジが割り当てられており、PCやシーケンサーを接続することでモジュレーションするオーバードライブやディストーションといった、夢のようなサウンドを実現することが可能です。Poly EffectsとJosh Smithが、ギター・サウンドの未来を切り開きます。
店頭展示情報
Features
特徴
チャンネルA : ダイオード・クリップのドライブ
チャンネルAは4種類のダイオードから1つを選択し、異なるオーバードライブ・サウンドを楽しむ事ができます。
チャンネルB : 真空管アンプのゲイン回路、シンセサイザー・スタイルのフィルター、サイド
真空管アンプのゲイン回路
チャンネルBは真空管アンプのゲイン回路を再現するために J-FET のカスケード接続で構成されています。これにはゲインとボリューム(マスター)の2つのスライド・ボリュームが用意され、その設定によりダイオード・クリップ・サウンドのチャンネルAとは異なる、真空管アンプのようなマイルドなオーバードライブ、サチュレーション・サウンドを生み出します。
シンセサイザー・スタイルのフィルター
Flat V は一般的なペダルに搭載されているEQの代わりに、シンセサイザー・スタイルの2種類のアナログ・フィルター(ローパスとハイパス)を搭載しています。ローパス・フィルターは設定した周波数よりも低い音を、ハイパス・フィルターはその逆に設定した周波数よりも高い音だけを通過させる効果があります。それぞれレゾナンス(Q)の設定も可能なためカットオフ周波数付近に特有の共鳴、クセを付けることが可能で、EQよりも切れ味が鋭く積極的な音作りに使うことができます。例えばローパス・フィルターでは倍音をカットしたモコモコ・サウンドやウーマン・トーン、ハイパス・フィルターではリズム・ギターのカッティングに適したシャキシャキ・サウンドなど。ローパスとハイパスの組み合わせはバンドパス・フィルターを構成し、これはワウ・ペダルに使われているフィルタータイプのため、後述するモーフィング機能を使うことでオートワウなどの効果をかんたんに生み出すこともできます。
2つのサイドとモジュレーション波形を使用したモーフィング
チャンネルBのゲイン、ボリューム、ローパスとハイパス・フィルターの4つの音作りのデバイスをまとめたものを「サイド」と呼び、チャンネルBには完全に独立した同じ機能のサイドが2つあります。この2つのサイドには、それぞれ全く異なるサウンドを作り保存することができ、パネル中央のマーク(シグネチャー・ボタン)を押すたびに瞬時の切り替えが可能です。さらに、この2つのサイドを内蔵のLFOやエンベロープ・フォロワーで変調しモーフィング(ブレンドやクロスフェード)することができます。例えばサイド1と2の各ボリュームをそれぞれ2と6に設定した場合、LFOの三角波でモーフィングすれば2→3→4→5→6→5→4→3→2という滑らかな、矩形波では2→8→2というリズミックな音量の変化を繰り返すトレモロを、フィルターのカットオフ周波数ではオートワウを作成することができます。もちろんLFOやエンベロープ・フォロワーのスピード(周波数)や感度の設定が可能。これらの組み合わせにより、他のドライブ・ペダルでは到底できない非常にユニークなサウンドを得ることができます。
モジュレーション波形は3種類のLFO波形(サイン波、三角波、矩形波)とエンベロープ・フォロワーが用意されており、2つのサイドをモーフィング可能。これにより「モーフィングするドライブ・サウンド」という、ユニークなサウンドを演奏することができます。
メモリー機能、MIDI対応、プリアンプ
メモリー機能
Flat V のチャンネルAとチャンネルBで作ったパッチ(音作りの設定)を最大36個まで保存できます。それらのパッチはパネル上部にある1~6の番号のタッチやフットスイッチを押して呼び出すことができます。
MIDI対応
Flat V のほとんどのパラメータはコントロール・パネルにレイアウトされており、パネルにタッチするだけで音作りが可能です。さらに、すべてのパラメータにはファクトリーでMIDIのコントロール・チェンジが割り当てられているため、チャンネルAのダイオード選択、チャンネルBのサイド選択、LFOのスピード調整などをすべてMIDIでコントロールすることができます。そのため外部のPCやシーケンサーを接続するとパネルのタッチでは不可能な複雑で変化に富んだサウンドを実現することが可能です。
プリアンプとして
2つのサイドでは音量、歪み、2つのフィルターを使ったトーン・コントロールによる音作りができるため、ギターアンプのチャンネル1(クリーン)とチャンネル2(ドライブ)のように設定すれば Flat V は2チャンネル仕様のギターアンプのプリアンプとして動作します。さらにモーフィングを設定することでトレモロやワウといったエフェクトを加えることも可能。バラエティ豊かな空間系のエフェクトを持つPoly Effects Beeboを接続、連携すれば強力なシステムを構築し前人未踏のギタープレイを実現することができます。
主な機能
- 2チャネル・ドライブ・ペダル
- タッチ操作のスライダー・インターフェース
- チャンネルA、Bのバイパス・スイッチ
- ダイオード選択:ショットキー、ゲルマニウム、シリコン、LED
- カスケードJFETゲイン・チャンネル
- ゲイン、レベル・コントロール
- トーン・シェイピング用アナログ・レゾナント・ローパス&ハイパス・フィルター
- 6プリセット x 6バンク = 最大36個のユーザーパッチを保存、パネルかフットスイッチで呼び出し
- デュアル・パラメータ・サイド
- サイン波、三角波、矩形波LFO、エンベロープ・フォロワーを使用してチャンネルA、Bをブレンド
- MIDI In/Out(TRS Type A)
Josh Smith
アメリカのブルース・ギタリスト。7歳でギターを弾き始め、10代でブルース・フェスティバルに参加し、アルバムを3枚リリース。
カリフォルニア州ロサンゼルスの Flat V スタジオを拠点にプロデューサーとしても活躍しており、Artur Menezes、Reese Wynans、Eric Gales、Joanna Connor、Joanne Shaw Taylor、Marc Broussard、Larry McCray、Andy Timmons、Joe Bonamassaなどのアルバムを手がける。
2019年Guitar World誌の「世界最高のブルース・ギタリスト30」、2020年Rock&Blues Museの「コンテンポラリー・ブルース・ロック・ギタリスト トップ15」に選出される。
Specifications
製品仕様
製品名 | Josh Smith Flat V |
製品種別 | エフェクター |
価格 | オープンプライス |
外形寸法 | 幅 : 102mm 奥行き : 112mm 高さ : 60mm ノブ、突起を含む |
重量 | 333g |
付属品 | 日本語マニュアル |
備考 | ※電池駆動には対応していません。 ※ACアダプター別売(DC9V、センターマイナス、120mA以上) |