
FM KOSMOS は、多用途な4ボイス・FMシンセサイザーで、優れたマルチ・エフェクト・プロセッサーも内蔵しています。各ボイスは6つのオペレーターを備えており、32種類のアルゴリズムによって制御されます。アルゴリズムの状態はディスプレイに視覚的に表示されます。それぞれのオペレーターはルーティング可能なADSRエンベロープを備えています。特筆すべき特徴として、A と B の2つの異なるサウンド・バリエーションをシームレスにモーフィング可能な能力をもっています。この能力はエフェクト・パラメーターにも適用されるため、ダイナミックな音色変化を可能にしています。
マルチ・エフェクト・プロセッサーはシーケンス割当て可能な3種のエフェクト (ステレオ・コーラス, ステレオ・ディレイ, リバーブ) を提供します。ステレオ・ディレイは MIDI クロックあるいはアナログ・クロック信号によって同期させることが可能です。
MASTER ページでは、全体のサウンド操作のための一連のパラメーターが用意されています。すべてのオペレーターのエンベロープは、まとめて圧縮または引き伸ばすことができ、またオーディオ・サム (ミックス) に対してローパス・フィルターとハイパス・フィルターを使って音を整えることが可能です。
開発段階において、特にライブ・パフォーマンスでの直感的でダイレクトな操作性を重視し、細部までこだわって設計されました。8つのポテンショメーターにより、各ページのパラメーターに素早くアクセスし操作することが可能で、メニュー構成もわかりやすく設計されており、無駄な操作を排除しています。この洗練アプローチにより、効率的なサウンドエディットが実現されています。128種類のプリセットサウンドが8つのグループに分けられてライブラリとして用意されており、さらに128個のユーザーサウンド用メモリー領域も確保されています。
本機は、アナログおよびデジタルの両方のトリガーに対応しています。アナログ入力には、GATE、1V/Oct、およびVelocity CV 入力端子が備えられ、クラシックな方法で操作が可能です。また、さらに発展したコントロールのために、Morph 機能専用のCV入力と、プログラム可能な2つのCV入力も備えています。トリガー方法に関係なく、本モジュールは充実したMIDI機能を提供します。MIDI入力および出力により、外部のMIDI機器とのシームレスな統合が可能です。MIDI-TRS-B規格に準拠しています。
ファームウェアはMIDI Sysexを介してアップデート可能であり、将来的な機能拡張やカスタマイズに対応しています。さらに、作成したサウンドデータは保存したり、他のユーザーと共有したりすることも可能です。
製品名 | FM KOSMOS |
製品種別 | ユーロラック・モジュラーシンセサイザー |
定価 | 80,800 円(税別) |
JAN コード | 4580646115475 |
幅 | 22HP |
奥行き | 30mm |
消費電流 | +12V : 120mA
-12V : 60mA |