Overview
製品概要
Quandrantid Swarm Module は、パーカッシブな要素を取り入れた、ユニークなサウンドのデジタル・シンセサイザーです。2ポールのアナログ・フィルター、8つの波形を持つLFO、スプリング・リバーブを搭載し、8つのタッチ・キーはモノラル・キーボード、ポリフォニック・キーボード、8ステップ・シーケンサーとして使用できます。
⇒ タクタイル(触覚)パッド付きシーケンサー
⇒ 2×2ポールのフィルター
⇒ 複雑な8オシレーター・エンジン
⇒ LFO と A/D A/R エンベロープ
⇒ ノイズジェネレーターとスルーリミッター
⇒ パーカッシブ・エンジン
すぐに演奏できるセミモジュラー構造 / パッチ・ポイントによる音作りと拡張性
Quandrantid Swarm Module は、セミモジュラー構造のシンセサイザーなので、コントロール・パネルで特別なパッチングをしなくてもすぐに使用する事ができます。本体内の各セクションは一部を除きあらかじめ使いやすいよう接続されているので、難解そうな外観とは裏腹に、電源を入れればすぐに使い始める事ができます。
コントロール・パネルにいくつか用意されているパッチポイントをパッチケーブルで接続すれば、通常とは少し違う音作りも可能です。もちろん他社のユーロラック・モジュラーシンセサイザーとも互換性があり、それらと組み合わせることで、より深い音作りを楽しむ事もできます。
Video
Video
Sound
Features
特徴
指で触れて演奏するタッチ・キーボード / 簡単にプログラム可能な8ステップ・シーケンサー
コントロール・パネルを一見するとキーボードらしい物は見当たりませんが、パネル下側の8つの金色の部分が Quandrantid Swarm Module のタッチ・キーボードです。タッチ・キーボードとオシレーターの動作はモードによって異なります。
- シーケンサー・モード : シーケンサーが有効になり、タッチ・キーボードはシーケンサーのプログラムに使用します。8つのオシレーターを重ねて同時に発音します。Spread ノブを時計方向へ回すほど各ボイスのピッチが離れていき複雑なサウンドになります。
- キーボード・モード : タッチ・キーボードはボイスの演奏に使用します。キーごとに音階が異なるオシレーターを1ボイスずつ配置し、キーに触れるとそのボイスを発音します。ボイス数や音階の組み合わせによりサウンドをコントロールできるモードです。
シーケンサーは簡単にプログラムできる8ステップのステップ・シーケンサーを搭載しており、8つのキーと対応する8つのノブでステップの発音と音階をプログラムします。早めのテンポでミニマルなフレーズを、遅めのテンポと緩やかなエンベロープでドローン・サウンドを奏でる事もできます。
Quandrantid Swarm Module は MIDI 入力を搭載しているので、外部 MIDI キーボードを使用しての演奏や、MIDI クロックを使用した外部シーケンサーやドラムマシンとの同期も可能です。コントロール・チェンジにも対応しているので、CC1〜CC6 を入力していくつかのパラメーターを外部からコントロールする事も可能です。
8モデルから選択できる8ボイス・デジタル・オシレーター / アタックを足すパーカッション・オシレーター
ユニークな Quandrantid Swarm Module のサウンドの要といえる8ボイス・デジタル・オシレーターは、どれも非常に個性的な特徴を持つ8モデルを搭載。モデルごとに異なる動作をしておりシーケンサー・モードでは Spread ノブ、Character ノブを少し回すだけでもサウンドに劇的な変化をもたらします。
オシレーター・モデル
- Organ : 8ボイスのサイン波オシレーター
- Strings : 8ボイスのノコギリ波オシレーター
- Drone : 8ボイスの三角波オシレーター
- Reed : 8ボイス x 2音のオシレーター セカンド・オシレーターによるわずかなデチューン
- Metal : 8ボイスのサイン波オシレーター 9番目のオシレータによる他のオシレーターへの FM
- Chiptune : 8ボイスの矩形波オシレーター パルスワイズ・モジュレーション有り
- Grain : サイン波をベースにした8ボイスのグラニュラー・ジェネレーター
- Noise : ピッチ感のあるデジタル・ノイズ
サウンドにパーカッシブな質感を加えるパーカッション・オシレーターも搭載。ディケイ・タイムをコントロールする事ができ、メインのデジタル・オシレーターと同時に発音します。
さらに追加のサウンド・ソース/モジュレーション・ソースとしてホワイトノイズ・オシレーターも搭載しています。ホワイトノイズ・オシレーターは内部結線がされていないため、使用する場合はパッチケーブルでパッチングをする必要があります。
豊富なサウンド・バリエーションを誇るシリアル接続のデュアル・アナログ・フィルター
フィルターはレゾナンス付きの -12dB のフィルターを2基搭載しています。この2つのフィルターはシリアル(直列)接続されており、フィルター1はスイッチでローパス/ハイパスを切り替え可能、フィルター2はローパスのみです。シングル・フィルターとは比べものにならない豊富なサウンド・バリエーションを誇り、内蔵ADエンベロープと8種類の波形から選択できる LFO によるモジュレーションで複雑なフィルターサウンドを奏でます。
アコースティックな残響を付加するアナログ・スプリング・リバーブ
Quandrantid Swarm Module はシミュレーションではない、本物のスプリング・リバーブを搭載しています。サウンドを出力する直前の最終段に配置されており、本物のスプリング・タンクならではのアコースティックな残響を付加します。リバーブの出力はトータル出力の他にフィルターの入力へも接続されているので、フィードバック・ノブを調整して強烈なフィードバックによるディストーション・オーバードライブが得られます。
このスプリング・リバーブは REV IN にケーブルを接続してメイン出力を使用する事で、他の機能から独立したリバーブ・エフェクトとして使用する事もできます。
Specifications
製品仕様
主な機能
- 8種類のオシレーター・モデルから選択可能な8ボイス・デジタル・オシレーター
- 追加のパーカッシブ・オシレーター
- シリアル接続のデュアル・フィルター(VCF1 : -12dB ハイパス/ローパス切替 / VCF2 : -12dB ローパス)
- AD エンベロープ
- 8種類の波形から選択可能な LFO
- スルー・リミッター
- スプリング・リバーブ
- 8鍵タッチ・キーボード
- 他の機器と接続するための入出力(MIDI in, CV/Trig in, Clock in / Reset)
- VCA を搭載
幅 | 41HP |
消費電流 | +12V : 170mA
-12V : 70mA |
備考 | 日本語マニュアル(デスクトップ版)付属 |