A-140-1V

A-140-1 ADSR ENVELOPE GEN. は ADSR タイプのエンベロープ・ジェネレーターです。コントロール CV を出力するため、モジュラーシステムではモジュレーション・デバイスの1つとして数えられます。

ADSR は Gate 入力にゲート信号が入力されると「エンベロープ」と呼ばれる時間的に変化する電圧を発生させます。この電圧は2つの Output（通常出力）と1つの Inverse Output（反転出力）から出力されます。例えば、VCO、VCF、VCA の CV コントロールによるモジュレーションや、他のモジュールの入出力の処理に使用することができます。

エンベロープの形状は、A（アタック）、D（ディケイ）、S（サスティン）、R（リリース）の4つのパラメータでコントロールします。エンベロープはシステムバスの Gate 信号、または信号が入力されている場合は Gate 入力ジャックのゲート信号によって開始（トリガー）します。また、ゲートが開いているときに Retrig 入力ジャックにトリガー信号を入力すると、エンベロープをリトリガー（最初から再びトリガー）します。

A-140-1 は3ポジションのトグルスイッチを使用して3種類のタイムレンジを選択できます。3種類のタイムレンジの比率は約 1 : 20 : 1000 です。3種類のタイムレンジの Attack タイムの違いはおよそ下記の通りです。

• 20uS … 100ミリ秒 (スイッチ・ポジション L)
• 400uS … 2秒 (スイッチ・ポジション M)
• 20ms … 120秒（スイッチ・ポジション H）

Decay タイムと Release タイムは約 3〜4 倍になります。指数関数的な傾斜と 0 レベルへの緩やかな変化のため、Decay タイムと Release タイムを正確に指定することは少々困難です。

ADSR 出力の電圧範囲は、通常の2つの Output は約 0〜8V です。反転出力の Inverse Output は 0〜 -8V です。