A-132-3 は2つの同じのボルテージ・コントロールド・アンプリファイア(VCA)で構成されています。各 VCA には、手動の Gain コントロールと、アッテネーター付きの CV 入力が用意されています。コントロール・スケールの特性は、リニアまたはエクスポネンシャルに切り替えることができます。すべての入力と出力は DC 結合です。そのため VCA はオーディオ電圧とコントロール電圧の両方を処理することができます。入力にはアッテネーターがありませんが、最大レベル 16Vss の信号(例:-8V~+8V)を歪みなく処理できます。
テクニカルノート
初期のバージョンで使用されていた希少なデュアルVCAチップ「CEM3360」はメーカーの在庫が切れると入手ができなくなり設計を変更する必要がありました。2010年秋に製造されたモジュールでは、その代用としてクアッドVCA チップの「SSM2164」を使用しています。このチップは現在でも多くのアナログ電子楽器に使われているため安定した生産と供給が約束されています。このCEM3360の初期バージョンとSSM2164の新バージョンのモジュールの仕様上の主な違いは、初期バージョンでは、最大増幅率が「1」だったことに対し、新バージョンでは、増幅率は「1」以上が可能で、入力した信号よりも高いレベルにすることが可能です。ただし、出力の増幅レベルは最大で約+/-10Vであることから、入力した信号の増幅がそれ以上になるとクリッピングが発生し波形に歪みが生じる場合があります。リニアモード、エクスポネンシャル・モードともに、マニュアル・コントロール「Gain」が約8の位置(つまり時計方向で"3時"の位置)で増幅度「1」が得られます。
2020年更新:希少なデュアルVCAチップ「CEM3360」と同等のクローンである「AS3360」がサードパーティで生産開始されたため、2019年春からAS3360を使用したA-132-3の製造が再開されました。2つのバージョンは基板の中央にあるチップ(CEM/AS3360またはSSM/V2164)で識別できます。
製品名 | A-132-3 Dual Liner/Exp VCA |
製品種別 | ユーロラック・モジュラーシンセサイザー |
定価 | 19,900 円(税別) |
JAN コード | 4582348922931 |
幅 | 8HP |
奥行き | 50mm |
消費電流 | +12V : 30mA
-12V : 30mA |