292e

Quad Dynamics Manager

292e Quad Dynamics Manager は Buchla 200e シリーズのモジュールです。

機能はオリジナルの 292 モジュールと同等ですが、ベロシティ・コントロールとパラメーター・ストレージの2つの機能が追加されています。

4チャンネルの CV コントロールが可能なアンプを搭載しており、ユニットのゲインを-120dBから3dBまで変化させる CV 入力、オフセット調整、ベロシティ入力などを備えます。ベロシティ入力はゲインを更にコントロールし、接続がない場合はサウンドに何も影響を与えません。

スイッチはストレート・ゲート(VCA)、ローパス・フィルター(VCF)、または2つの組み合わせ(ローパス・ゲート)の3つの動作モードから1つを選択します。どのモードもゲインに応じてスペクトルの反応が変化します。これは音に動的な音量と音質の変化を与え、物を強く叩くいたり、弾いたり、吹いたりすると倍音が豊かになるというアコースティック楽器の特性を再現します。

出力は各チャンネルの独立した出力の他に、4チャンネル全ての信号のミックス出力も備えています。

すべての 292e のパラメーターは 206e Mixer / Preset Manager または 225e MIDI Decoder / Preset Manager のプリセット・マネージャーを使用して記憶と呼び出しができます。

製品名292e Quad Dynamics Manager
製品種別Buchla モジュラーシンセサイザー
定価233,000 円(税別)

※こちらの製品は Five G music technology 専売品です。

このモジュールは Buchla 200e シリーズのモジュールで、動作させるためには Buchla モジュール用(4Uサイズ)のケースが必要です。一般的なユーロラック・モジュラーシンセサイザー用のケースには、パネルのサイズと電源の規格が違うためマウントできません。

モジュールのオーディオ信号と CV、ゲート、クロック信号はユーロラックと相互に接続して使用できますが、端子形状、またゲインや電圧レンジが異なることには注意してください。

Buchlaのオーディオ信号はラインレベル(約2Vpp)で設計されています。オーディオ信号の入出力であるジャックはTiniジャックと呼ばれるものであり、ユーロラックの3.5mmの直径に比較してわずかに太いものです。CVの電圧範囲は0~10V、ゲート/トリガー信号はON時に約+10Vで設計されています。バナナ端子をユーロラック用の3.5mm端子にケーブルなどで変換をする必要があります。

これらは端子変換を行うことでユーロラックと接続可能ですが、より正しい動作を求める場合はユーティリティモジュールを使用して電圧範囲を適正に変換することを推奨します。