Beads

Beads（ビーズ）は入力されたオーディオ信号をリアルタイムにグラニュラー処理して出力するテクスチャー・シンセサイザーです。

クラシック・モジュールを再発明

Mutable Instruments の Clouds を再発明したのが、この Beads です。

モジュールのコンセプトは Clouds と同様で、入力されたオーディオ信号をリアルタイムでグラニュラー処理します。パネル上のパラメーターは Clouds と同様に分かりやすく配置されています。

Clouds との類似点はここまでです。Beads のハードウェアとソフトウェアは、より鮮明で幅広いサウンド・パレット、より多くのコントロール、より高い演奏性、エキサイティングな新機能へのダイレクト・アクセスなど、高い目標を達成するために一から再設計されています。

I’S と T’S を結ぶ

Beads の大幅に改良された仕様により、より高いオーディオ品質、より長いバッファ、より優れたサンプル補間とアンチエイリアシング・アルゴリズムの使用、主要な DSP ブロックの高速実行が可能になりました。グラニュレーションは、フォルマント、ウェーブテーブル、ハードシンクのようなサウンド、クリスピーなノイズなど、新たなサウンドの領域を開拓することができるようになりました。

パラメーターの範囲、ノブの回転やモジュレーションへの反応はすべて改良され、リバース・プレイバックやパーカッシブなエンベロープなどの新たな可能性が生まれました。

コントロール、カオス、キャラクター

コントロール : グレインをトリガー、またはスケジュールするために、Beads は外部クロックまたはトリガー信号を分割またはランダム化したり、ゲートに反応してグレインのバーストをスプレーしたり、V/Oct CV または外部オシレーターのフリーケンシーを追跡するためにグレイン・レートを取得するといった、新しい機能を搭載しています。

カオス : グレインの各主要なパラメーターには、それぞれ独自のアッテヌ・ランダマイザーが用意されています。これにより、パラメーターを直接 CV コントロールしたり、このパラメーターのランダムな広がりを CV コントロールしたり、また Marbles のアルゴリズムの一部を使用した内部ランダム化が可能になります。

キャラクター : Beads には4種類のオーディオ・クオリティ設定が用意されており、バッファのサンプル・レートやビット・デプスだけでなく、コンバーターのクロック、シグナル・パスのアンプリチュード・リミッティングとサチュレーション、リバーブのトーン、追加のメディア・エミュレーション・エフェクトにも影響を与えます。最初期のデジタル・デバイスのサウンドからダーティなカセットテープのサウンドまで、Clouds の特徴を再現したモードでこれらを実現します。

モードについて

Beads は別のモードへ切り替えずにディレイとして動作させることができます。ただ終わりのないグレインを再生するだけです。DENSITY、TIME、SEED コントロールは、タップテンポ、ビート・スライス、タイム・ストレッチ、V/Oct トラッキング・レートでのコムフィルタリングなどの様々な機能を可能にするためにも利用できます。

オーディオ信号を入力しなくても、Beads は8つの内部バンクを持つウェーブテーブルをグラニュラー処理することができます。

すべてのパラメーターには専用のノブが用意されています。