VORTEXは、ポリフォニック・パッチやマルチ・ボイス・パッチの構築に使用できるARTウェーブテーブル・デュアル・オシレーターです。2つの80年代ビンテージD/Aコンバーターを使用しており、フィルターやエフェクターと併用することで、よりウェーブテーブルの持つ豊かな音色変化を活かしたサウンドを生み出すことができるでしょう。VORTEXにはいくつものウェーブテーブルが搭載されており、さらにSDカードからユーザー・ウェーブテーブルを追加することも可能です。
DETUNEノブで2つ目のVCOをコントロールして、深いフェイジングからサブ・オクターブまで音色効果を得ることができます。POSITIONノブとCV入力は、ウェーブ・テーブル内の波形をモーフィングし、VIBRATOノブとCV入力にはLFO波形を入力することで、FM(周波数変調)を生成します。他のARTサウンド・ジェネレーターと同様に専用のGATE出力があり、ボイスに対応したエンベロープやモジュレーションソースを制御します。
VORTEXは、アナログVCOであるATX1と相性抜群で、かつデジタル・シンセ愛好家にも必需品となるでしょう。
Panel Controls:
WAVEFORM
このノブは、Vortexが読み込み演奏する64波形のウェーブテーブルを選択するのに使用します。CVでのコントロールも可能です。
DETUNE
デチューンの範囲は、オフ(左に回し切った状態)から、右に回すにつれてマイルドなフェーズ効果から激しいデチューンになります。右に回しきった状態では2つ目のVCOは1オクターブ下となり、サブ・オクターブ効果を生み出します。
POSITION
ウェーブテーブル内のどの波形を再生するかを選択するノブとCV入力です。テーブル内の最初の波形から2つ目、3つ目、そして最後の波形まで、連続的にコントロールできます。時間経過につれて変化させることで、ウェーブテーブル・サウンドの本質である豊かな倍音変化と滑らかな音色の変遷を生み出します。
VIBRATO
外部CVを接続することで、オシレーターのピッチに小規模な周波数変調(FM)をかけることができます。LFOをのCVを入力することでビブラート効果を生成します。入力端子はバイポーラとなっており、低い周波数のLFOまで対応します。
※Vortexは、ピッチ情報とゲート情報のやりとりをART信号を用いて行います。1V/Oct方式のピッチ制御には対応していないことにご留意ください。1V/Octの信号でVortexの制御を行う場合は別売のquantizerモジュールが必要です。
製品名 | VORTEX |
製品種別 | ユーロラック・モジュラーシンセサイザー |
定価 | 41900 円(税別) |
JAN コード | 4580646113815 |
幅 | 8HP |
奥行き | 40mm |
消費電流 | +12V : 80mA
-12V : 25mA |