Overview
製品概要
Buchla Music Easel(Modern)は世界初のポータブル・シンセサイザー Music Easel に現代的なアップデートと EMBIO モジュールを追加した最新バージョンです。
オリジナルの Music Easel はポータブル電子楽器の草分け的存在として登場し、50年前の1973年、わずか数十台しか作られませんでした。他の多くの象徴的なテクノロジーとは異なり、その影響は規模の大きさではなく、そのアイデアの力から生まれました。Music Easel は、音色、メロディー、リズム、時間など、音楽の次元の広大な領域を解き放ちました。これらの次元がどのように交わるかは、もはや音響と素材だけではなく、信号と電圧の言語に依存していました。208 Stored Program Sound Source は、「プログラム・カードによる迅速なパッチングと、プログラムの保存を可能にした新しいシステム」を生み出しました。
218 タッチプレートは「リアルタイム・コミュニケーション」のために設計され、既存の音楽的な演奏テクニックの様式を超えた、イーゼルの計り知れない音楽的可能性を実現しました。プログラムが保存されたプログラム・カードは、迅速な再現性と多様なレパートリーを提供しました。携帯性を高めるためのオプションの充電式バッテリーにより、アコースティック楽器と同じように電子楽器を持ち運ぶことができるようになりました。そして、その名前から、科学というよりむしろ芸術のために設計されたことが分かります。
Buchla は50年間で3度目となる Music Easel の復刻を大変嬉しく思っています。私たちはまず MIDI と USB の機能を拡張し、Easel Command と名付けられた 208 Stored Program Sound Source をアップデートしてリリースしました。次に、1973年当時の想像を上回るスピードで音源を保存し、呼び出すための完全なキットである Easel Program Manager をアップデートしました。新しい 218e Touch Activated Voltage Source は、当初の構想通り、最適な入力機能を提供します。そして、そのすべてを頑丈なケースに収め、オーディオとコントロールの入出力を統合した先進の EMBIO モジュールを追加し、他の音楽世界と統合できるようになりました。
Music Easel は単なるレトロな目新しさに止まらず、私たちが創造したいと願う未来と共鳴し続けています。それは、表面的な会話よりも意味のある会話を育み、平凡な作業よりも表現力豊かな芸術性を鼓舞するコントロール技術を象徴しています。ジャズの時代とコンピュータの時代が交差して生まれたこの楽器には、未知の新たな音楽が数多く眠っています。単なるモジュールの集合体ではなく「統合された機能の集合体」として設計された Music Easel は、考え抜かれたジャックの色分け、人間工学に基づいたコントロール・アクセス、強固なパッチ接続により、セッションに没入して新たなサウンドを発見することができるでしょう。
Features
特徴
Stored Program Sound Source Model 208C
Music Easel のサウンド・ソースは 208C で、それぞれ独立して切り替え可能な波形を持つ「コンプレックス・オシレーター」と「モジュレーション・オシレーター(別のボイスとしても機能)」、ノイズ・ジェネレーターを搭載し、豊かで複雑なサウンド・デザインを可能にします。また、多機能な5ステージのシーケンサー、エンベロープ・ジェネレーター、パルサー、切り替えが可能なトリガーを備えたモジュレーション・ソースを搭載しており、複雑なパターンや進化するテクスチャーの作成が可能です。
デュアル・ローパス・ゲートは、サウンドの音色と振幅をダイナミックにコントロールし、自然なディケイとサスティンを実現します。208Cは、ランダム・ボルテージ・ジェネレーター、エンベロープ・ジェネレーター、モジュレーション・オシレーター、エンベロープ・ディテクターなど、多くのモジュレーション・ソースを内蔵しています。これらのソースを使用して、幅広いパッチフィールドを介して様々なパラメータをモジュレーションさせることができ、サウンドに動きを与えて、複雑なテクスチャーを生み出します。また、208C にはスプリング・リバーブ付きのミキサー・セクションが搭載されており、サウンドにさらなるバリエーションを与えます。
Touch Activated Voltage Source Model 218e (v3)
最初に設計された 218 は1973年にリリースされた Buchla Music Easel に搭載され、宇宙飛行士を月に送り届けた宇宙船にちなんで名付けられました。この初期のモバイル・ミュージック・マシンに、馴染みのあるピアノ鍵盤レイアウトを提供する一方で、未知の音楽領域を探求するためのインターフェースとして、追加のコントロールと機能を導入しました。
新しいバージョン3では、驚異的な感度と精度を誇る、安定した最新のエレクトロニクスを新たな基盤として、ミュージック・イーゼルがさらに進化しました。最も優しいタッチでも正確なコントロール電圧をトリガーでき、調整可能なセンサーの驚くべきダイナミック・レンジと耐久性により、最も表現力豊かな演奏スタイルにも耐えることができます。強化された接触面は感知能力を向上させ、深い満足感を与える演奏を実現します。従来通りプレッシャーは表現力豊かな出力となり、音楽表現にさらなる次元を加えます。
MIDI 機能はベロシティ、複数のノート、チャンネル・プレッシャーなどを出力使用可能で、218e を非常に表現力豊かなコントローラーとして使用できます。218e にはポルタメントとアルペジエーターが搭載されており、外部入力によって駆動したり、自動化されたノートとシームレスに相互作用して複雑なパターンを作成できます。追加のコントロールにより、パターンとランダム性を簡単に混ぜることができ、予想できるサウンドから楽しい驚きに満ちたサウンドへとスムーズに移行することができます。
クラシックなプリセット・ボルテージ・ノブは、新しいサウンドの領域を探求するための複数の方法を提供します。これらのノブは、パッチの電圧を素早く変更でき、アルペジエーション・モードやオクターブ・シフトもコントロールできます。パッドにはパルス出力があり、さらなるコントロールの可能性が広がります。さらに 218e は既存の MIDI 機器やソフトウェア・シンセサイザーを演奏するためのユニークなインターフェースを提供します。各タッチ出力は、各ノートのノート・ナンバー、チャンネル・プレッシャー、ベロシティを提供し、ペダルによるサステイン・コントロールも可能です。ポリフォニック MIDI モードでは、コードを簡単に演奏できます。タッチ・ストリップはピッチベンド・コントロールやモジュレーション・ホイールとして機能し、さらなる表現力豊かなコントロールが可能です。直感的なフロント・パネル・コントロールで簡単に設定でき、どの MIDI チャンネルでもノートやコントロールを柔軟に送信できます。
Electric Music Box Input/Output (EMBIO)
Music Easel は、Electric Music Box Input/Output (EMBIO)モジュールと連携しています。このモジュールには、218e からの MIDI 出力(ミニジャックおよび USB)と CV 出力、208C への MIDI 入力、208C からのオーディオ出力が含まれます。オーディオミキサーは、CV コントロールと同様に、他の Buchla モジュールやシステムとの統合を可能にし、追加の創造的なコントロールを提供します。Slew コントロールは、シーケンサーを波のような特性を持つモジュレーターに変換したり、矩形波 LFO を滑らかにすることができます。アッテネーターとクロスフェーダーは、既存のソースから新しい電圧レベルや組み合わせを探求することを可能にします。パルス・コンバーターは斬新なトリガー・リズムを提供し、シンプルな LFO は付加価値の高いモジュレーターです。これらの機能はサウンドの可能性を広げ、Buchla Music Easel システム内での実験を後押しします。
製品名 | Music Easel(Modern) |
製品種別 | Buchla モジュラーシンセサイザー・システム |
価格 | オープンプライス |
※こちらの製品は Five G music technology 専売品です。 | |
関連製品 | Program Manager Card Program Manager Embed Kit Easel X7 USB-A MIDI HOST Expander |