MIDIMINI V30

1989年に誕生した Studio Electronics「MIDIMINI」。 Minimoog の VCO 基板を使用し（後に自社開発のクローン基板へ変更）、Minimoog に多数の機能を追加、フル MIDI コントロール可能にした MIDIMINI は、そのサウンドと MIDI コントロールによる利便性で一世を風靡しました。オリジナルの MIDIMINI は今もなお多くのアーティストとミュージシャンのスタジオで愛用され続けている機種で、「シンセベースとリードサウンドは MIDIMINI 以外に任せられない。」そう言い切る人もいるほどです。

MIDIMINI V30 は MIDIMINI の発売30周年を記念して開発されたモデルで、30年の間で Studio Electronics が開発してきた製品のノウハウを活かし、新たな機能が多数追加されました。単体のアナログシンセである Boomstar、SE-02、ユーロラック・モジュラーシンセ ModStar シリーズの機能がいくつか採用されており、新たなモジュレーション・ルーティング、リング・モジュレーション、LFO ゲート、ピッチ CV と Gate 入力を含むユーロラックとの互換性を持つ14箇所のパッチポイントなど、オリジナルの MIDIMINI のサウンドを受け継ぎながらも、その音作りの可能性は飛躍的に向上しています。

• すべてのパーツをスルーホール実装
• クラシック 4ポール, 24dB/Oct ローパス・ラダー・フィルター, カットオフは CV コントロール可能
• 14個の 3.5mm ユーロラック互換パッチポイント, CV と Gate を含む
• 新たなモジュレーション・ルーティング : ENV1>OSC2, OSC3>OSC2, Boomstar にも搭載されているリング・モジュレーションとノイズを追加
• オシレーター2シンク : ENV1>OSC2 経由で OSC1 とOSC2 の両方をモジュレーション（スウィープ）可能
• アンプ・ドライブ : Boomstar モジュラーの AMP に搭載されているサチュレーションとオーバードライブを搭載
• 出力フィードバック・ループとゲイン・コントロール : アンプ・ドライブで表情豊かに相互作用
• MIDI シンクとオーディオ・フリーケンシー・モジュレーションが可能なマルチ・ウェーブフォーム LFO は VCO と VCF にルーティング可能
• 深いモジュレーションや発振を創造するレベル・コントロール付きの LFO 出力パッチポイント
• LFO ゲート : SE-02 に搭載されていた VCF/VCA の LFO パルス
• 高いレゾナンス / 低いフリーケンシーでのモジュレーションを行う、OSC1 の三角波からアンプへのルーティング
• エンベロープ2マスター・モード : ENV2（VCA）でフィルター（VCF）エンベロープをコントロール
• フィルターとアンプでそれぞれ独立したリリース・コントロール
• 柔軟に使用できるリニア/エクスポネンシャル特性を切り替え可能なグライド
• フロント・パネルにレベル・コントロール付きのオーディオ入力を搭載
• 無限のサスティンと簡単なチューニングを行える、Boomstar にも搭載されているドローン機能
• 演奏スタイルに合わせて設定できるノート・プライオリティ（低音優先 / ラストノート優先 / 高音優先）、ENV1 インバート、VCF/VCAのダイナミクスとVCF（ENV1）マルチトリガー
• MIDI、アフタータッチ、モジュレーション・ホイールを設定する際に使用できる Boomstar と同様の MIDI ラーン機能

フロント・パネル

• 39個のポット
• 32個のスイッチ
• 14個のジャック

リア・パネル

• AC入力 : 500 mA; 100 V ~ 240 V AC, 50/60 Hz 入力
• 電圧切替スイッチ : 115V / 220V
• MIDI THRU : 5Pin DIN
• MIDI IN : 5Pin DIN
• オーディオ出力 : 1/4インチ TS