R2M + Manual Ribbon

R2Mはリボンコントローラーとコントロールボックスにより構成されています。

リボンコントローラーは長さ50cmのポジションセンサーを搭載しており、指で触れた位置と圧力を電圧に変換し、その電圧をケーブルで接続したコントロールボックスに送信します。

コントロールボックスはリボンコントローラーから送られる電圧をMIDI信号とCV/Gate信号に変換し、それぞれのポートから出力します。細かな設定はバックライト付きディスプレイに表示されボタンでエディットします。

リボンコントローラーを指で触れることで、バイオリンなど弦楽器の様に滑らかにピッチが変化する演奏表現が可能です。また12音階を半音ずつ音階をつけて演奏したり、メジャースケール、マイナースケール等、楽曲に合わせてクオンタイズし演奏が可能です。演奏する際のキーはMIDI INポートに接続したMIDI機器によりトランスポーズが可能です。リボンを押す強さによりピッチや音量などを変化させる事もでき、自分のスタイルに合わせて設定をカスタマイズし演奏できます。カスタマイズした内容はプリセットとして本体内に16セット保存できます。

R2MはアルペジエイターやMIDIコントローラーとしても使用できます。

アルペジエイター機能はR2MのMIDI INポートへ入力したノート情報を元に分散和音を生成しMIDI OUTポートから出力する機能です。アルペジオのテンポは外部クロックにシンク、内部クロック、内部クロック+モジュレーションホイール(MIDI CC#1)に設定可能で、パフォーマンスに合わせて設定を変更できます。アルペジオ時のキーはリボンコントローラーに触れることで自在にトランスポーズさせながら演奏できます。

リボンコントローラーにはピッチベンド、任意のコントロールチェンジ、アフタータッチ、プログラムチェンジのいずれかを割り当てる事も可能です。ポジションセンサーとプレッシャーセンサーそれぞれに異なるコントロールをアサインし、リボンコントローラーをマスターキーボードの奥や手前に設置すれば、ホイールやスティックでは難しい繊細なコントロールが可能になります。

R2Mとリボンコントローラーのみではアルペジエーターは機能しません。MIDI INにノート情報を入力する必要があります。

R2MはMIDIアウトプットの他にCV/Gateアウトプットも搭載しています。同社のアナログ・モジュラー・シンセサイザー「A-100シリーズ」「A-100 BS-2 シリーズ」「A-100 SS-1 シリーズ」やアナログ・セミモジュラー・シンセサイザー「Dark Energy　III」の他、CV/Gateインプットを持つアナログ・シンセサイザーを演奏する事ができます。Dark Energyの様なMIDIコントロールに対応しているアナログ・セミモジュラー・シンセサイザーもCV/Gateで接続する事で、より幅広く柔軟なセッティングとコントロールが可能です。