Prophet 12

OS アップデート

最新 OS

Prophet 12 の最新 OS は Sequential Web サイトのサポートページからダウンロードできます。

キーボードバージョンとモジュールバージョンで使用するアップデートファイルが異なります。必ず対応するアップデートファイルを使用して下さい。

最新バージョン v1.4.2.3

Prophet 12 OS アップデート

Prophet 12 の OS は MIDI 経由でアップデートする事ができます。MIDI System Exclusive(SysEx)メッセージを開いて送信できる DAW、MIDI ユーティリティなどのアプリケーションが必要です。MIDI-OX(Windows)と SysEx Librarian(Mac OSX)はシェアウェアの MIDI ユーティリティで、Sequential / DSI シンセサイザーのアップデートに使用できます。また SysEx ファイルをコンピューターから Prophet 12 へ送信するには USB ケーブル(一般的な USB プリンター用ケーブルと同じ Type A - Type B のコネクタ)または MIDI インターフェースが必要です。

MIDI-OX または SysEx Librarian を使用して Prophet 12 をアップデートする手順は下記の通りです。

  1. Prophet 12 にインストールされている OS のバージョンを確認する
  2. Prophet 12 を MIDI System Exclusive(SysEx)メッセージが受信できるように設定する
  3. MIDI-OX を使用して Windows から OS をアップデートする
  4. SysEx Librarian を使用して Mac OSX から OSをアップデートする

1. Prophet 12 にインストールされている OS のバージョンを確認する

Prophet 12 の Global ボタンを押します。現在インストールされているバージョンが画面右下に表示されます。OS が最新バージョンの場合はアップデートの必要はありません。

重要な注意点

USB 経由で OS をバージョン 1.0 からバージョン 1.4.2.3 へアップデートする場合、アップデート後にUser Bank 1の最初の4つのプログラムが削除されます。これらのプログラムを保存したい場合はバージョン 1.4.2.3 へアップデートする前にバックアップしてください。1.1 から 1.4.2.3 へアップデートする場合、この作業は必要ありません。バージョン 1.4.2.3 で UNISON DETUNE パラメーターの範囲がわずかに変更されました。以前に保存したパッチでこのパラメーターがオフになっていることが分かった場合は、UNISON DETUNE パラメーターを2、3の値だけ下げてみてください。

2. Prophet 12 を MIDI System Exclusive(SysEx)メッセージが受信できるように設定する

  1. Prophet 12 の「Global」ボタンを押します。
  2. 「Global」メニューから「MIDI Sysex Enable」を選択し「ON」に設定されていることを確認してください。
  3. 「Global」メニューから「MIDI Sysex Cable」を選択します。
  4. OS のアップデートに USB を使用する場合は「USB」を選択して下さい。MIDI インターフェースを使用する場合は「MIDI」を選択して下さい。
  5. もう一度「Global」ボタンを押して「Global」メニューを終了して下さい。

USB ケーブルまたは MIDI インターフェースを使用してコンピューターを Prophet 12 に接続します。

Prophet 12 はクラス・コンプライアントの USB デバイスですので、USB を使用する場合はお使いのコンピュータと通信するためにドライバーをインストールする必要はありません。

MIDI-OX や SysEx Librarian、他の MIDI アプリケーションでは「Prophet 12 Keyboard」または「Prophet 12 Module」という名前の MIDI ポートとして表示されます。(Windows XPでは”USB Audio Device”として表示されます。)

MIDI インターフェースを使用する場合は、コンピューターの MIDI 出力をProphet 12 の MIDI 入力に接続します。インターフェースの種類により、MIDI ケーブルも必要になる場合があります。

ほとんどの MIDI インターフェース、または MIDI インターフェースを備えたオーディオインターフェースは動作します。しかし Digidesign / Avid 社製インターフェースと Native Instruments Maschine はアップデートのための SysEx を正しく送信しないかもしれないという報告があります。M-Audio UNO は安価で信頼性が高く、シンセサイザーのアップデートを始めとした幅広い用途に使用可能なMIDIインターフェースです。

3. MIDI-OX を使用して Windows から OS をアップデートする

開始する前に Prophet 12 以外の他の全てのオーディオ機器、MIDI 機器を取り外し DAW ソフトウェアを終了してください。MIDI-OX をまだインストールしていない場合はダウンロードしてインストールしてください。

  1. MIDI-OXを実行してください。
  2. 「Option」メニューから「Configure Buffers」を選択します。
  3. 「Low Level Output Buffers」の Num と Size を1024に設定します。
  4. 「OK」をクリックしてウィンドウを閉じ、設定を保存します。
  5. 「Option」メニューから「MIDI Devices」を選びます。
  6. ウィンドウの左下でインストゥルメントが接続されている MIDI ポートを選択します。USB で接続している場合は「DSI Prophet 12」(Windows XP の場合は「USB Audio Devices」)を選択してください。MIDI で接続している場合は MIDI インターフェイスを選択してください。選択した MIDI ポートが「Port Mappings」ウィンドウに表示されます。
  7. 「OK」をクリックしてウィンドウを閉じ、設定を保存します。
  8. 「View」メニューから「SysEx」を選択します。
  9. 「Command Window」メニューから「Load File」を選択します。Prophet 12 の OS アップデート・ファイルを参照して開きます。
  10. 「Command Window」メニューから「Send SysEx」を選択します。Prophet 12 は SysEx ファイルの転送の進行状況を示すカウントダウンを表示します。カウントダウンが完了する前後で Prophet 12 の画面に表示される指示に従ってください。ファイル転送が完了すると OS がメモリに書き込まれるときに「Writing Now!」と表示されます。Prophet 12 のディスプレイにこのメッセージが表示されている間は電源を切らないでください。
  11. インストールが完了すると Prophet 12 は自動的に再起動します。「Global」を押すとインストールされた OS のバージョンが画面の右下に表示されます。

重要な注意点

Prophet 12 へアップデータを送信中にディスプレイが暗くなる場合がありますが Prophet 12 の電源を切らないで下さい。OSの更新が完了すると Prophet 12 は自動的に再起動します。更新は MIDI-OX に表示される SysEx 送信よりも時間がかかります。

4. SysEx Librarian を使用して Mac OSX から OS をアップデートする

開始する前に Prophet 12 以外の他の全てのオーディオ機器、MIDI 機器を取り外し DAW ソフトウェアを終了してください。SysEx Librarian をまだインストールしていない場合はダウンロードしてインストールしてください。

  1. SysEx Librarian を実行します。
  2. 「Destination」メニューから MIDI インターフェースを選択してください。
  3. Add/+ をクリックしてファイルをファイル・リストに追加するか、開いている SysEx Librarian のウィンドウにファイルをドラッグ & ドロップします。ファイル名がファイル・リストに表示され強調表示されます。
  4. 「Play」をクリックします。Prophet 12 は SysEx ファイルの転送の進行状況を示すカウントダウン表示します。カウントダウンが完了する前後で Prophet 12 の画面に表示される指示に従ってください。ファイル転送が完了すると OS がメモリに書き込まれるときに「Writing Now!」と表示されます。Prophet 12 のディスプレイにこのメッセージが表示されている間は電源を切らないでください。
  5. インストールが完了すると Prophet 12 は自動的に再起動します。「Global」を押すとインストールされた OS のバージョンが画面の右下に表示されます。

重要な注意点

Prophet 12 へアップデータを送信中にディスプレイが暗くなる場合がありますが Prophet 12 の電源を切らないで下さい。OSの更新が完了すると Prophet 12 は自動的に再起動します。更新は MIDI-OX に表示される SysEx 送信よりも時間がかかります。

トラブル・シューティング

ファイル転送が完了する前にカウントダウンが停止した場合は、Prophet 12 の電源を切り、再び電源を入れて手順をやり直してください。これで解決しない場合はバッファサイズや送信速度を調整します。

Windows の場合は MIDI-OX の 「Low Level Output Buffers」の Num と Size の値を2倍にして SysEx ファイルをもう一度送信してください。数値の進行が進む場合は、設定が正しい方向に進んでいることがわかります。数値の進行がゼロから遠くなる場合は、Num と Size の設定を減らしてみてください。Size 設定を2倍または4倍にすることもできます。正しい組み合わせを見つけるまで「Low Level Output Buffers」を数回調整する必要があります。

Mac OSX の場合は SysEx Librarian のメニューから「Preferences」を選択します。「Transmit Speed」をクリックして速度を下げます。その後「Preferences」ウィンドウを閉じて、ファイルをもう一度送信してみてください。問題が解決しない場合は速度をもっと落としてみてください。

「Status Byte Received in Data」というメッセージが表示されたら、Prophet 12 を電源を切り、再び電源を入れて下さい。このエラーは Prophet 12 が予期していなかった他の MIDI メッセージが MIDI インターフェースを通して送られたことを意味します。他の全てのオーディオ機器、MIDI 機器を取り外し DAW ソフトウェアを終了してください。このメッセージが引き続き表示される場合はコンピュータを再起動し、MIDI-OX または SysEx Librarian だけを起動して下さい。