モジュラーシンセの基礎知識

モジュラーシンセサイザーとは

モジュラーシンセサイザーとはオシレーター、フィルター、LFOなど、シンセサイザーの各機能を持つモジュールをパッチケーブルで繋いで、自由な音作りができるシンセサイザーです。世界的に「ユーロラック規格」というフォーマットで作られている物が多く、世界各国に大小メーカーが存在し数多くのモジュールが日々開発、発売されています。ユーロラック規格のモジュールであればほとんどのモジュールが互換性を持っているため、違うメーカーのモジュールを同じケースにマウントし、パッチケーブルで繋いで使用する事ができます。コンピューターを使った音作りでは得られない存在感のある音、直感的な操作感などから、2010年代より再びアナログシンセサイザーが注目を集めています。モジュラーシンセサイザーはさらに音作りを探求するサウンドクリエイター達の注目を集め、ユーザーは近年爆発的に増えています。

またモジュラー構造を持ちながら一般的なシンセサイザーの様に使用できるよう、あらかじめパッチングがされている「セミモジュラー・シンセサイザー」もあります。

始めるために必要な物

モジュラーシンセサイザーを始めるにあたり、必要な物がいくつかあります。

モジュラー専用電源(電源つきケース)

モジュラーシンセサイザーは一般的なシンセサイザーとは違い、モジュール単体で購入してもそのままでは動かす事ができません。そこでまず必要になるのが「モジュラーシンセサイザー用の電源」です。初心者の方にオススメなのは電源とケースが一体になった製品です。ラックマウントタイプの「Doepfer A-100 G6U」、簡単に持ち運びができる「Doepfer A-100 P9」、モジュールをマウントするフレームと電源モジュールのセット「Tiptop Audio Happy Ending Kit」などです。とりあえずモジュラーシンセを始めてみたい!という方は低価格でそこそこの数をマウントできる「Tiptop Audio Happy Ending Kit」がオススメです。これらのケースの電源ボードにモジュールから伸びているリボンケーブルを接続しネジでマウント、ケースの電源ケーブル、又はACアダプターを家庭用100Vコンセントへ接続して電源スイッチをOnにすると初めてモジュラーシンセは動作します。

a100_g6u a100_p9 happy_ending_kit

パッチケーブル

次に必要なのがモジュールのジャック同士を接続するための「パッチケーブル」です。ジャックは3.5mmミニジャックのモノラルケーブルであれば何でも使用できますが、モジュラーシンセ用にまとめて販売している物が安くてお得です。またTiptop Audioの「Stack Cable」はMultiplesというモジュールを使用せずにオーディオ信号、コントロール信号ともに分割できるので、何本かあるとスコブル便利です。

stackcable

オーディオアウト用ケーブル

モジュラーシンセサイザーには一般的なシンセサイザーでいうところの「Audio Out L / R」のような決まった音声の出力がありません。極端な話、音声や電圧を出力するジャックとスピーカーをケーブルで接続すれば音が出ます(スピーカーを傷める可能性があるので絶対にしないで下さい)。最終的なオーディオアウト用の特別なモジュールを使用する場合は話は別ですが、たいていの場合VCAやミキサーのモジュールのオーディオアウトから音声を出力することになるので片側がミニジャックの「オーディオアウト用ケーブル」が必要になります。「ミニジャック - Phoneジャック」のケーブルを用意するか、長めのパッチケーブルに「ミニジャック - Phoneジャック変換プラグ」を接続して代用してもOKです。

ミキサー

絶対に必要!という訳ではありませんが、ミキサーをご用意する事を強くオススメします。モジュラーシンセサイザーはその性質上、とてつもない音量を出力したり、スピーカーを傷めるような超低音を出力する場合があります。一度ミキサーで音量を調節してからスピーカーへ接続する事で、あらかじめ事故を防ぎ、適切な音量でモニタリングする事ができます。また大抵のミキサーにはヘッドフォンアウトが付いているため、大きな音を出せない環境や夜間でも存分にモジュラーシンセを楽しむ事ができます。

スピーカー

音楽制作環境で使用しているモニタースピーカーや、コンポやラジカセ等のオーディオシステムのスピーカー等、何でもOKです。モジュラーシンセサイザーの出す可聴域外の音を体感するためには再生レンジが広く、大きなサイズのスピーカーがオススメです。

福産起業 取り扱いモジュラーシンセサイザーメーカー